エンジンブレーキって何?
昨年10月には、下り坂を走行中にバスが横転し、21人の死傷者を出した痛ましい事故が起こりました。
カーブの続く下り坂でフットブレーキを使いすぎたためにブレーキが効かなくなるという、フェード現象が原因の一つではないかと考えられています。
実際にあのバスの運転手はフットブレーキが効かず、サイドブレーキを引いたという話をしていたそうです。
ではどうすればよかったのでしょうか?
『長い下り坂、急な下り坂ではエンジンブレーキを使用しましょう』
これは免許を取るための学科試験にもよく出てくる言葉です。実際に下り坂には標識もたくさん設置されています。
ですが私は以前、友人とのドライブの途中で下り坂の標識を見たので運転していた友人に「エンジンブレーキ使わなきゃね」と声をかけると、「エンジンブレーキって何?」と聞き返されたことがあります。
この友人は自動車学校を卒業して免許を取得しているので、一度は勉強したはずのことですが覚えていませんでした。机の上で学んだだけのことはなかなか身に付かないものですね。
エンジンブレーキとは、エンジンの回転数を利用した減速方法のことです。詳しい説明は省略しますが、シフトレバーをセカンドやローに入れることによってより強い効果を得ることができます。
あのバス事故のニュースを聞いて私はその友人との会話を思い出し、きっと他にも忘れてしまっている人はいるのだろうなと思いました。
下り坂ではフットブレーキに頼りすぎずエンジンブレーキを!
シフトレバーをセカンドかローに入れて走行してください。
皆様も気を付けて運転してくださいね。